セイコーマート

せいこーまーと

セイコーマート(英: Seicomart)は、北海道札幌市中央区に本社を置く、株式会社セコマが運営する日本最古のコンビニエンスストアチェーンです。1971年に1号店をオープンして以来、北海道を代表するインフラとして圧倒的な支持を得ており、道内の店舗数は大手チェーンを上回ります。北海道以外では、1988年から茨城県と埼玉県にも進出しており、地域に根ざした独自の経営戦略を展開しています。

本記事では、2026年現在の最新状況に基づき、セイコーマートの概要、歴史、そして特に注目される茨城県での成功要因について詳しく解説します。

セイコーマート:行里川店の外観|茨城県石岡市

概要と現在の店舗数

セイコーマートは、単なる小売店ではなく、原料の調達から製造・物流までを一貫して行う「垂直統合モデル」を採用しているのが特徴です。2026年1月現在、最新の公表データ(2025年9月末時点)によると、店舗数は以下の通り推移しています。

地域別店舗数(2025年9月末時点)

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地域店舗数備考
北海道1,097店舗道内ほぼ全ての市町村(175市町村)を網羅
茨城県91店舗本州最大の拠点。ドミナント戦略を強化
埼玉県9店舗茨城県に近いエリアを中心に展開
合計1,197店舗独立系コンビニとして国内トップクラスの規模

北海道内では、人口の少ない過疎地や離島にも積極的に出店しており、地域の生活を支える重要な役割を果たしています。

歴史・沿革

セイコーマートの歩みは、日本のコンビニエンスストアの黎明期と重なります。

  • 1971年: 札幌市北区に1号店「はぎなか店」をオープン。国内で現在も続くチェーンとしては最古の歴史を誇ります。
  • 1988年: 茨城県へ進出。現地の地元コンビニチェーンが経営ノウハウを求めて提携し、徐々にセイコーマートへ切り替えたのが始まりです。
  • 2016年: 運営会社の社名を株式会社セイコーマートから株式会社セコマに変更。
  • 2021年: 茨城空港内に空港内初となる店舗をオープンしました。

茨城県での成功の理由

北海道のコンビニであるセイコーマートが、なぜ茨城県で成功し、91店舗もの規模を維持しているのかには、緻密な地域戦略があります。

1. 徹底したローカライズ(地産地消と嗜好)

セイコーマートは、北海道の商品を並べるだけでなく、現地の好みに合わせた品揃えを行っています。

  • おせんべいの充実: 調査によると、水戸市民の1年間のせんべい消費額は全国1位であり、札幌市の約1.6倍に達します。これに合わせ、茨城の店舗では10種類以上のせんべいやおかきを常設しています。
  • 地域住民の認知: 長年の歴史により、茨城県民の中にはセイコーマートを「北海道の店」ではなく「地元の馴染み深いコンビニ」と認識している人が多く存在します。

2. 物流の効率化(帰り荷の活用)

北海道と茨城の間には、自社の物流ルートが確立されています。

  • 北海道から茨城へは、メロンや乳製品などの北海道産品を運びます。
  • 茨城から北海道への復路では、茨城産の野菜や本州で製造された商品を積み込むことで、配送コストを抑えながら効率的な物流を実現しています。

3. 「ホットシェフ」と「北海道フェア」

店内の厨房で温かい食事を作る「ホットシェフ」は、茨城でも高い支持を得ています。特に「カツ丼」は茨城県民の間でも人気メニューとなっています。また、月に1回開催される「北海道フェア」は、茨城・埼玉の店舗において非常に高い集客力を発揮します。

セイコーマートの特徴的なサービス

  • ホットシェフ (HOT CHEF): 店内の厨房で炊飯・調理を行うサービス。手作りのおにぎりやカツ丼、フライドチキンなどが提供されます。
  • PB商品の展開: 北海道産の生乳を100%使用した牛乳やアイスクリーム、夕張メロンを使用したソフトクリームなど、高品質で安価な自社ブランド商品が充実しています。
  • 酒類の充実: 元々が酒販店の連合体としてスタートした経緯から、ワインや地酒のラインナップが豊富です。

よくある質問

2026年現在、店舗数は増えていますか?

はい。2021年頃は約1,170店舗台でしたが、2025年後半には1,197店舗にまで増加しており、堅実な成長を続けています。

なぜ東京都内には店舗がないのですか?

セイコーマートは「無理な拡大をしない」方針を掲げています。地元の酒販店を守る、あるいは特定の地域に集中して出店(ドミナント)し、物流効率を最大化することを優先しているため、現在は北海道、茨城、埼玉の3道県に集中しています。

茨城の店舗でしか買えないものはありますか?

茨城県民の好みに合わせた独自の「せんべい」のラインナップや、現地の嗜好を反映した一部の惣菜などは、関東地区ならではの特色です。

まとめ

セイコーマートは、北海道のアイデンティティを保ちつつ、茨城県や埼玉県といった進出先の地域特性に寄り添うことで、独自の成功を収めています。

  • 日本最古のチェーンとしてのノウハウ
  • 1,197店舗(2025年9月時点)という強固なネットワーク
  • 茨城県での独自の食文化(せんべい)への適応
  • ホットシェフに代表される高品質な自社製造商品

2026年現在も、同社はその土地土地に合った独自戦略で、地域住民に愛されるコンビニとしての地位を揺るぎないものにしています。

外部リンク・参考文献

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