モール505

もーるごーまるご

モール505(モール ごーまるご、英: Mall 505)は、茨城県土浦市川口に所在する全長約505メートルの屋外型ショッピングモールです。1985年の国際科学技術博覧会(つくば万博)開催に合わせて開業し、かつては土浦駅西口地区の商業の中心を担いました。現在はそのユニークな建築構造から、映画やドラマのロケ地として全国的に知られるスポットとなっています。本記事では、モール 505の歴史、独特の建築構造、撮影実績、そして現在の状況について詳しく解説します。

モール505とは

モール505は、JR常磐線土浦駅の北西に位置する3階建ての商業施設です。名称の由来はその名の通り、建物の全長が約505メートルに及ぶことにあります。

かつてこの地を流れていた川口川を暗渠(あんきょ)化し、その跡地を利用して建設されたため、建物全体が緩やかなカーブを描いているのが大きな特徴です。昭和末期の土浦駅前再開発プロジェクトの目玉として誕生し、当時は「日本一長いショッピングモール」として大きな話題を呼びました。

概要と基本情報

モール 505は、商業施設と公共空間、さらには交通インフラが一体となった複合的なエリアを形成しています。

項目内容
正式名称土浦駅西口北地区市街地再開発ビル(モール 505)
所在地茨城県土浦市川口1丁目
開業日1985年(昭和60年)3月2日
全長約505メートル
階数地上3階建
構造鉄骨鉄筋コンクリート造
運営管理モール505管理組合・株式会社モール505

立地と環境

土浦駅西口から徒歩約5分の場所に位置しており、建物のすぐ横には高架道路の土浦ニューウェイ(学園大橋)が並行して走っています。この「3階建ての細長い建物」「並走する高架道路」「階下の公園スペース」が織りなす独特の景観は、近未来的かつレトロな雰囲気を併せ持っており、都市景観としても高く評価されています。

歴史と沿革

モール 505の誕生は、1980年代の土浦市の都市計画と密接に関係しています。

建設の経緯

もともとこの場所には、霞ヶ浦へと注ぐ「川口川」という川が流れていました。しかし、土浦駅周辺の交通渋滞解消と市街地再開発のため、川をコンクリートで覆う暗渠化工事が行われました。その上部空間を有効活用する形で、1985年に開催された「国際科学技術博覧会(つくば万博)」に向けた賑わい創出拠点としてモール 505が建設されました。

開業当時の賑わい

1985年の開業当時は、地元商店街の移転先としての役割に加え、最新のファッションや飲食店が集まるトレンドスポットでした。万博の観客輸送拠点となった土浦駅の勢いもあり、連日多くの市民や観光客で賑わい、土浦の繁栄の象徴とされました。

商業環境の変化

1990年代後半から2000年代にかけて、つくば市の発展や周辺地域への大型郊外ショッピングセンター(イオンモール土浦等)の進出により、中心市街地の空洞化が進行しました。モール 505も例外ではなく、核店舗の撤退や空き店舗の増加が課題となりました。しかし、近年ではその独特の空間を活かしたイベント開催や、オフィス・学習塾・クリニックなどのサービス業による再活用が進んでいます。

建築構造とデザインの特徴

モール 505が建築ファンや映像制作者を惹きつける理由は、その他に類を見ない構造美にあります。

  • 曲線美: 川の跡地に建てられたため、直線ではなく緩やかなS字カーブを描いています。
  • 3層構造のオープンモール: 屋内型(エンクローズド)モールではなく、店舗の前が開放的な通路(回廊)になっている屋外型です。2階、3階の通路からは下の公園や通りを見渡すことができます。
  • 高架道路との対比: 隣接する土浦ニューウェイの高架が建物の3階付近と同じ高さを通っており、立体的な都市空間を演出しています。
  • 階下の公園: 建物の1階部分に沿って細長い公園(川口川中央通)が整備されており、緑豊かな散策路となっています。

撮影実績・ロケ地としての活用

モール 505は、その独特な立体構造と「少し寂れたサイバーパンク感」が評価され、数多くの映画、ドラマ、ミュージックビデオ(MV)のロケ地として聖地化しています。特に土浦フィルムコミッションの積極的な誘致により、全国的な知名度を得ました。

主な映画作品

  • クローズZERO II』: 鳳仙学園との抗争シーンなどで印象的に使用されました。
  • うさぎドロップ』: 主人公たちが歩くシーンなどで登場。
  • 映像研には手を出すな!(実写版)』: その独特な構造が「芝浜高校」の世界観に合致し、重要な舞台となりました。
  • 『龍三と七人の子分たち』
  • 『ヒミズ』

主なドラマ・特撮

  • 烈車戦隊トッキュウジャー
  • 『仮面ライダーシリーズ』(複数の作品で戦闘シーンに使用)
  • 『ケータイ捜査官7』
  • 『筆談ホステス』

ミュージックビデオ

  • ゆず
  • 数多くの若手アーティストのMVやコスプレ写真の撮影会などが行われています。

施設情報とテナントの現状

現在のモール 505は、単なるショッピングモールから「地域の複合コミュニティスペース」へと変貌を遂げています。

主なテナント構成

かつてのような衣料品店だけでなく、以下のような多様なテナントが入居しています。

  • 医療・福祉: 歯科、内科、整形外科などのクリニック
  • 教育: 学習塾、各種教室
  • 美容・健康: 美容室、エステサロン、スポーツジム
  • 飲食: カフェ、居酒屋、多国籍料理店
  • 事務所: 企業のオフィスやNPO法人の拠点

イベントの開催

中央付近にある屋外ステージ等を利用して、音楽ライブ、ダンスイベント、フリーマーケットなどが定期的に開催されています。特に土浦市のイベント時には、市民の憩いの場として機能しています。

アクセスと駐車場

電車でのアクセス

  • JR常磐線「土浦駅」西口より徒歩約5分。
  • 西口を出て右前方(北方向)に進むと、巨大な細長い建物が見えてきます。

自動車でのアクセスと駐車場

  • 常磐自動車道「土浦北IC」または「桜土浦IC」より約15分。
  • モール 505専用駐車場: 建物の北側に隣接した平面駐車場があります(約120台収容)。
  • 近隣にはコインパーキング(タイムズ等)も多数存在します。

よくある質問(FAQ)

モール 505に全盛期のような活気はありますか?

現在はかつてのような大規模な物販店は少なくなっていますが、クリニックや事務所としての利用が進んでおり、平日・休日ともに一定の人通りがあります。また、ロケ地巡りを目的に訪れる観光客も多いです。

中を歩くのに料金はかかりますか

いいえ、公共の通路・公園としての側面も持っているため、どなたでも自由に散策可能です。

撮影許可は必要ですか

個人の記念撮影程度であれば問題ありませんが、商業目的の撮影や多人数での本格的な撮影を行う場合は、モール505管理組合や土浦フィルムコミッションへの申請が必要です。

まとめ

モール 505は、茨城県土浦市が誇るユニークな大規模商業施設です。そのポイントは以下の通りです。

  • 全長505メートルに及ぶ、川の跡地を利用した全国でも珍しい曲線構造。
  • 1985年のつくば万博とともに歩んできた歴史的背景。
  • 「ロケ地の聖地」として、数多くの有名映画やドラマの舞台になっている。
  • 現在はショッピングだけでなく、クリニック、オフィス、イベント会場として地域を支えている。

土浦の歴史と現代のカルチャーが交差するこの場所は、建築散歩や聖地巡礼のスポットとして、今なお多くの人々を惹きつけています。

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